京都市内の落ち着いたエリアにある小さなホテルです。
砂利と石を敷いた庭を通って、エントランスに入ります。
無垢板を使ったフロントカウンター。
フロントはエントランスの庭と繋がっているように感じられます。
外の砂利敷きを室内へ連続して引き込んでいます。
ギャラリーを兼ねたロビーの奥には、苔のある坪庭を設えています。
素材感を大事にしながら、京都らしい風情を感じられるロビーを目指しました。
休憩スペースと坪庭。
壁の一部を土壁で仕上げています。
坪庭を囲む壁は焼き杉貼りとし、繊細な緑が映えます。
木、土、草、石。シンプルな素材を使い、日本の素材がシンプルに客に伝わるようにしました。
客室は4室。
すべてキングサイズのベッドとカウンターを備えています。
雪見障子越しに、バルコニー砂利庭が見通せます。
障子を開けた様子。
あえて部屋の一部を庭と同じ設えにすることで、奥行きが広がって感じられます。
この部屋は京都の山の借景付きです。
客室の水回りはシンプルなシャワールームになっています。
ギャラリースペースと休憩スペース。
細長いスペースなので、照明で絵画を印象づける場所と、自然光で土壁を見せる場所に分けました。
建物正面。
小さなホテルですが、前庭、坪庭、客室のバルコニー庭、と小さな部分を贅沢に使ったホテルになりました。