兵庫県高砂市にある新築戸建ての歯科クリニックです。
時間の経過とともに、その土地に馴染む存在としての歯科医院
この地域で長く親しまれる医院となるよう、時間とともに風合いを増す素材を選び建物全体を造りました。


赤レンガから木の温もりへ
外壁は耐久性が高く、時間が経つにつれてよい雰囲気が増す赤レンガを採用しました。
外壁に沿って、植栽のあるアプローチを進みます。
そこには小さな植栽スペースがあり、季節の花や草がそよいでいます。

木製の扉を開くと、木や布などの柔らかな素材でまとめた受付空間が訪れる人を迎えます。
外観の重厚さから温かみのある内部へと自然につながるよう計画しました。
素材の違いが心地よさをつくる
待合は勾配のある高天井の空間です。
また木製の受付カウンターと、いろんなデザインの待合用の椅子があります。
大きなガラス面には、レースのドレープカーテンを固定で設け、内外の境界を緩やかにつないでいます。


室内には赤レンガも取り入れながら、足元にはクッション性のあるカーペットを採用しました。
見た目には素材の豊かな表情を感じられ、また、体に触れる部分は柔らかい素材とすることで、治療前の緊張感を自然とリラックスした気持ちになるような空間を目指しています。



固定したドレープカーテンは、昔の診療所のパーティションをイメージしました。
そこから上下に視線が抜けることで、空間をゆるやかにつないでいます
待合と診察室をゆるやかにつなぐ
高天井の一部からは、室内窓越しに診察室の天井が見えます

明るく清潔感のある診察室
診察室は、白を基調に明るい木を組み合わせた空間です。
3つの診療ブースと、1つの個室で構成しています。
診療ブースは、雁行した外壁に沿って配置しています。
ブースごとに向きを少しずつ変えることで、通行する人との視線が重なりにくい計画としました。



通路の上部にはトップライトを設け、北向きの自然光を取り込んでいます。
外観の重厚さとは対照的に、軽やかで明るい内部空間となっています。
診療に影響のない範囲で、患者さんやスタッフたちが気持ちよく、そして特別感を少し感じられる場にしたいと考えました。
床材には、天然素材で抗菌性や耐久性に優れたリノリウムを採用しました。
木柄のパーティションは、清掃性を重視してメラミン化粧板としています。

一部を2階建てとし、バックヤードとスタッフスペースを配置しました。
清掃性や使い勝手を大切にしながら、ゆっくり休憩できる場所も確保しています。

建物そのものが目印になるように
夜のエントランスの様子。
住宅街に近いため、周りに影響を与える大きな看板や照明は設けていません。

建物そのものが医院の目印となり、地域の風景に自然と溶け込むことで、長く愛される場となることを目指しました。


