周りに建物が立て込んでいる細長敷地の真ん中に小庭を持つ住宅です。
&home 2019年vo,60 掲載
建築概要
種類/ 新築
敷地面積/77m²(23坪)
延床面積/ 95m²(28坪)
構造/木造2階建
施工/ 株式会社岩鶴工務店
撮影/ 笹倉洋平
3方建物に囲まれた細長い敷地は、暗くなりがちな一番奥の空間をどのように造るかが重要なポイントと考えています。
間口に対して奥行きの長いこの住宅は、路地を通って土地の真ん中あたりに玄関があります。
玄関を入ると「小庭」をが開け、敷地の奥でも自然光が入り家全体が風を感じられるようにしました。
1階はリビング、ダイニングキッチン。
テーブル、キッチン、カウンターの高さを揃えることで、料理や色んな作業がスムーズに行えます。
LDKから玄関と階段が見渡せるので、家族の様子も分かります。
造作のアイランドキッチンはステンレスカウンターとオーク突板扉を使い、無垢板テーブルとも素材感を合わせました。
リビングから玄関を通り半階上がるとオープンな洗面スペースです。
朝起きた時も、帰宅した時も使いやすい場所にある明るい洗面です。
1、2階とも天井は細かなピッチで入れた小梁をあらわし仕上げにしています。
空間にリズム感を与え、建物の幅の細さを感じさせないようにしました。
広幅のならフローリングは表面に「う造」加工を施し、柔らかな凹凸を感じる足触りです。
ストリップ階段はアイアンで軽やかに造りました。
都会の中でも自然光を感じ、素材感を大事にした家づくりができました。